スイッチングハブ

スイッチングハブ、入出力をスイッチングするから、分配器やルーターと違って入力や出力はない。

そんなことも知らないのに、狩野は「家電業界は楽しいから続けたいっす」と言う。それはお前の自由だが、楽しいならもう少し商品知識を勉強すれば？と思う。メタボリックハゲちゃん(狩野)は仕事は早いが、雑であり、変なところに拘りが強い。コスト意識は低い。おしゃべりは好きなので、接客は上手。足と脇が臭い。おそらく結婚は無理だろう。頑張れ。

狩野の呼吸がうるさくて気になる。今日は調子が悪いらしい。調子がいい日は気にならないからだ。
「大沢さんの売ったお客さんなんですけど、レコーダーが録画ならないって連絡入ってて…」
「替わるよ。」一生懸命労力を掛けて誰が売ったのか調べるなら、配送にもう一回見にいってもらうようにお願いする方が早いだろ？
この会社はダメだ。そう教育した覚えはないのに、販売担当者に全て責任をとらせるように育ってしまう。
同僚に対する「愛」がない。なにが守客、創客だ。潰れるんじゃそんなことしたって意味ないだろ。

ペットボトルのゴミを捨てにいったら、雨が降ってきた。夜空は曇っていないのに、でも止まない雨はない…本当にいい言葉だ。コロナウィルスも、俺のこの危機的な状況もいつか止むから、ぐっとこらえて乗り切るしかないな。

桜田と電話した。この男も狩野と同じようなタイプ。原因不明の痛みで3か月会社を休んでいたらしい。売り上げはいいがちょっとおかしいタイプ。うちの会社はちょっとおかしい。どんなクレーマーより会社が一番ひどい。経費意識もない。早く辞めなければ…でも最近の経験でわかったろ？急いてはことを仕損じるだ。

翌日、狩野が「ちょっと３社受けてダメだったら新潟に行こうと思ってて…たいゆー６の面接受けることにしました。」えー家電業界が楽しいんじゃなかったの？まぁ狩野はせっかちだからな。まぁ頑張れ。

まさにころころ変わるスイッチングハブやな。